2010年11月2日火曜日

スウェーデンの表現規制-表現規制緩和が性犯罪を減少させた

(ブログ目次はここをクリック)



「非行少年はどのように生み出されるか」
の記事も参考にしてください。

以下のグラフの画像は、http://seeksee.web.fc2.com/42.htmlのサイトから借りて来ました。


(1)スウェーデンの海賊党がマンガを児童ポルノと判定することに異論を述べました。
また、
(2)日本マンガをパソコン中に所持していた翻訳家が児童ポルノ所持罪で罰金刑
に一旦はなりましたが、
【速報】スウェーデン「非実在青少年」裁判 スウェーデン最高裁が起訴自体を批判し無罪判決
のニュースにあるように、逆転判決で無罪になりました


(3)スウェーデンでは上のマンガが児童ポルノとされています

このことから、スウェーデンでは、日本のアニメまで「児童ポルノ」だと言ってブロッキングする表現規制をしていると考えられます。
児童を守るための児童ポルノ規制では無く、
表現規制のための児童ポルノブロッキングをしているようです。

(4)実際、 The Pirate Bayという、うるさい者の表現を規制するために、そのサイトを根拠無く児童ポルノサイトとして登録することも行なっています(完全に表現規制のみが目的)。
そのようなことはしない方が良いのではないかと考えます。


韓国では1997年の青少年保護法の制定により、マンガ表現を規制したら、それ以降、性犯罪が(自殺率も)急増しました


スウェーデンの強姦犯罪の統計グラフは以下の状況です。


スウェーデンと世界全体における性の規制と表現の規制の歴史を書き加えたグラフは以下のグラフになります。


1969:スウェーデンでポルノ解禁
1977:米国郵政監視機関が児童ポルノ捜査を開始
1984:アメリカ「連邦児童保護法」で逮捕開始
1986:アメリカ議会の委員会が「児童ポルノ普及」を調査
1992:児童ポルノグラフィーの防止に関する国際連合人権委員会行動計画
1993:インターポールが児童ポルノの国際捜査開始
1996年の衝撃的なデュトゥルー事件以降児童ポルノ摘発が活発化
1999:スウェーデンで児童ポルノ単純所持違法化
2000:米国のインターネットポルノ会社のランドスライド社を逮捕
2005:スウェーデンで児童ポルノブロッキング開始(注)強姦の定義を拡大
2007:警察が『児童ポルノに関係する』と特定した組織へ銀行が送金を止める施策(ネット画像へのアクセス阻止の効果が大きい)を開始。
2012:スウェーデン警察当局「漫画では無い本物の児童ポルノを取り締まりたい」。最高裁で児童ポルノ漫画無罪判決

 このグラフを見ると、スウェーデンでは、

ポルノを規制すればするほど、性犯罪が増えて来たように見えます。
特に、児童ポルノブロッキングを開始してからが、特に酷い。

 
 東京都の石原都知事がスウェーデンを模範にしていて、東京都の新しい青少年マンガ・ゲーム表現規制条例を定めたので、
東京都もこのように犯罪が増えていくと考えられる。

http://sightfree.blogspot.jp/2011/06/blog-post.html


また、京都府でも、児童ポルノ単純所持罪を2012年1月から施工したら、2012年から強姦犯罪が増えた。
http://sightfree.blogspot.jp/2011/09/blog-post_16.html
京都府では、アニメやマンガを児童ポルノ単純所持罪の対象にしていないにもかかわらず強姦が増え始めたようです。
京都府の強姦犯罪の増加は今後も続くのか、注意してトレースしていく。

一方、スウェーデンの警察当局は:
マンガ等の表現では無く「本物の児童ポルノを取り締まりたい」
と言っています。


しかし、日本の自民党と公明党の意見は、このスウェーデンの現場の警察当局の意見とは異なる意見のようです。


http://sightfree.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html
(上のグラフは、令和元年 犯罪白書の資料2-8から作成)
2009年以降に、小学生の暴力爆発もある。

http://sightfree.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html
(このグラフの元データは、警察庁の生活安全の確保に関する統計の、各年度の「少年の補導及び保護の概況」の報告による) 

 スウェーデンのこの最高裁の判決(2012年6月15日)は、スウェーデンの警察当局の「本物の児童ポルノだけを取り締まりたい」という要望を是認するものです。
 そのため、スウェーデンの警察当局は、「本物の児童ポルノだけ」を取り締まるようになると考えます。

(仮説)そのように警察当局の取締り方針が定まったなら、その方向性だけでも、スウェーデンの強姦犯罪を減らす効果があるのではないかと私は仮定しました。
 この私の仮説は、2012年のスウェーデンの強姦犯罪件数が2011年よりも減少したので、検証されました。
 スウェーデンが漫画を児童ポルノ規制から除外したことで、今後、スウェーデンでは強姦犯罪が減少し続けると考えます。

(コメント)
 スウェーデンの強姦犯罪の原因は表現規制だと考える。
スウェーデンの庶民の生活は安定しているので、強姦犯罪の原因は経済的な理由では無いと考えるからです。
 スウェーデン国内の移民の貧困問題もあるが、それは経済問題ではあるが、生きていけなくなるほどのひどい貧困では無いと考える。貧乏でも、心がしっかりしていれば健康に育つことができると考える。
 強姦犯罪を犯すのは、思春期の自己を律することができるかどうかの心の問題であると考える。
 その心の健康は表現を規制することでは得られない事がスウェーデンの事例で示されたと考える。
 今後、スウェーデンは表現規制を緩和し、それにともない強姦犯罪が減少していくと予測する。


(以下、参考のため)

著作権ロビーは児童ポルノがお好き?:規制のダシにされる児童ポルノ

2011.07.15
以下の文章は、TorrentFreakの「The Copyright Lobby Absolutely Loves Child Pornography」という記事を翻訳したものである。
筆者はスウェーデン海賊党のリック・ファルクヴィンエ。


原典:TorrentFreak
原題:The Copyright Lobby Absolutely Loves Child Pornography
著者:Rick Falkvinge
日付:July 09, 2011
ライセンス:CC BY
「児童ポルノはすばらしい」
とその男は熱弁を振るった。
「政治家はファイル共有をよくわかってはない、ですが、児童ポルノならよく 知っている。
彼らは有権者への点数稼ぎのためにフィルタリングしたいと考えるでしょう。
一度、児童ポルノフィルタリングが導入させれば、そのブロックを ファイル共有にも広げることができるのです。」


日付は2007年5月27日、男の名はヨハン・シュリーター、デンマークのアンチパイラシー団体Antipiratgruppenの代表でした。彼は観衆に 語りかけていました。報道関係者は会場から閉めだされており、そこにいるのは著作権産業の関係者だけだと思われていました。しかし、そうではなかった。そ こには、欧州議会議員クリスチャン・エングストローム、オスカー・シュワルツ、そして私もいました

シュリーターは観衆に呼びかけました。
「みなさん、私たちは、オンラインファイル共有撲滅のため、インターネットをフィルタリングしなければなりません。 しかし、政治家たちはファイル共有を悪だとは思っていない、それが私たちの課題となっております。
そこで、私たちはファイル共有と児童ポルノを関連付けね ばなりません。政治家は児童ポルノが何たるかは理解している、そしてそれをインターネットから排除したいと考えている。」
「私たちは、IFPIやMPAと協力して、児童ポルノフィルターを開発しています。
それを持って、政治家たちにフィルタリングが機能することを示す ことができるのです。」
と彼は言った。
「児童ポルノは、彼らに理解できる問題です」。
シュリーターはそう言って、ニッと笑顔を見せました。
 そのような主張をはじめて聞いた私は、自らの耳を疑いました。
 しかし、この戦略は世界中で展開されていくことになります。
 シュリーターのプランは、時計じかけのごとくうまくいきました。
デンマークはロシア(では完全に合法)の音楽配信ストアAllofMP3.comを 検閲した最初の国となり、現在はThe Pirate Bayを検閲しています。
著作権産業は、断片的なインターネットを構築することに成功しました。
 このような理由から、著作権ロビーは児童ポルノの問題を何度も何度も口に出します。
彼らは、自らの流通チャネルの外側にあるあらゆる文化を検閲するための突破口として、児童ポルノを利用しています。
ちょっとGoogleで検索をかければ、その関わりがよくわかるでしょう。
 スウェーデンでは、著作権産業のロビイスト ペー・ストロムバックが、それを持論の1つだと公に認めています。
このロビー団体のサイト内検索をすると、児童ポルノ(スウェーデン語)について書かれた記事が多数ヒットします(40を超える)。
推理は単純かつ直接的。
一旦、誰かが他人のコミュニケーションを検閲する権限を得て、そうする義務を与えれば、その誰かが嫌うすべてのものを、仲介者(たとえばISP)はフィルタリングしなければなりません。
著作権ロビーがこのような横暴を続ける理由は想像に難くありません。
DNSレベルのフィルタリングが、滑稽なほどに回避が容易であることは大した問題ではありません。
好ましからざる情報の検閲が、当然でありポジティ ブなものとみなされる政治環境がつくりだされることこそが、問題なのです。
一度、その原理が証明されれば、次のステップはIPレベル、さらにはコンテンツ レベルでの効率的な検閲フィルタへと強制的に切り替えられていくでしょう。
 今週、米国のインターネット・サービス・プロバイダが、ネットを警備するために著作権ロビーとの合意を交わしたというニュースがありました。
この取り決めからも、著作権産業が児童ポルノを愛していることが伺えます
「児童ポルノ問題とパイラシー問題には共通点があると説明した」
とRIAAの代表シャーマン氏は言う。
「合法なもの、そうでないもの、ありとあらゆるファイルがピア・ツー・ピア・ネットワーク上でやり取りされています。」
どこかで聞いた気がする?まさしく。
デンマークのシュリーター氏が、文化の非独占的なディストリビューションと幼い無防備な子どもへのレイプとを結びつける著作権ロビーの政策決定戦略について話した2007年のあのシーンです。
この結びつけ戦略は、現在、米国でもうまくいっています。
 恐ろしいことに、彼らを抑えこむのは極めて困難です。さらに状況は悪く。非常に悪く。
 欧州では、EC司法裁判所が人権と通信の自由を擁護し、彼らは後退を余儀なくされましたが、現在はマルムストローム委員を後押しし、同様の検閲体制を敷こうとしています。
 もう少し俯瞰的に考えてみてみましょう。
そもそも、児童ポルノの検閲は許容しうるのでしょうか?
また、著作権産業が、非独占的なディストリビューションを妨害するという真の目標を越えて、この種の追跡は妥当なのでしょうか?
 この疑問については、2通りの答えがあります。
1つ目の答えは非常に重要です。
司法による判断を加えずに、検閲に頼ることは正しいのかということです。
それが、いかなる状況においてもNOだということを、私たちは歴史から学んできました。
 しかし、もっと感情的な問題もあります。
ドイツにMogisという、児童期に虐待された成人を支援する団体があります。
彼らは児童ポルノ検閲問題に対して、非常に率直で、確固たる意見を持っています。
彼らは、検閲は問題を隠し、より多くの子供たちが虐待を受けることになる、と主張しています。
目を背けてはならない、現実を見て行動を起こせ、
ということです。
 この主張に正面から向き合うのは、感情的には辛いものがありますが、問題を隠せば解決には繋がらないことは、理性的に理解できます。
 彼らは、「犯罪は罰せられなければならない、そして隠されてはならない」というスローガンを掲げています。
 こうした視点から、著作権産業のやり方を見てみましょう。
この文脈において、彼らは少しも子供たちに心配しておらず、単に流通チャネルの支配権維持に熱心なだけです。
 そんなことは知っていると冷笑される方もいるでしょうが、これだけにとどまらないのです。
結論は、あまりに不愉快で避けがたいものとなります。
著作権産業ロビーは、積極的に子供たちへの虐待を隠そうとしてる。
彼らが子供を心配してではなく、なんとしても検閲を次の段階に進めるためにそうしているのです。
検閲メカニズムが彼らの仕事に利益になるからです。
 市民から文化を奪い、自分たちに有利な独占を維持するために。
このような恥知らずな人々がいるなど理解に苦しみます。
しかし、現実に存在しているのです。
著作権ロビーは人として最低限の倫理すら欠くようなことをしてでも、あなたが悪であることを証明しようとするのです。

TorrentFreakは隔週でリック・ファルクウインエのコラムを掲載している。
彼はスウェーデン海賊党の創設者であり、大のウィスキー愛好者、単車乗り。
彼のブロッキング http://falkvinge.net では主に情報政策について語られている。
Twitterアカウントは@Falkvinge 、

Facebookは /rickfalkvinge
 一旦システムが作られれば、後は拡張されていく一方で、ということなのだろうね。
問題が生じても、縮小や廃止に向かうことはなさそうだし。
 この種の検閲で恐ろしいのは、本来の目的を越えて、たとえばここで主張されている「非独占的なディストリビューションの妨害」のようなことを密かに 行うことができてしまう。
児童ポルノフィルタリングと同様に、対象となったサイトは公表されないだろうし、外部から事実関係を検証するのも難しく、正しく 運用されているかどうかは「信頼する」以上のことができない。
結構、懸念してるところはある。
 余談だが、児童ポルノがはらむ倫理的な問題を政治的な意図で利用するのは、あれあまり気分のよいものではないね。
どちらの陣営であれ、ね。
 

リンク:
デンマークの科学的研究で、架空児童ポルノの所持は児童性的虐待の実行に繋がらないことが判明
スウェーデンで漫画はいかにして児童ポルノとされたか
自民党と公明党の児童ポルノ単純所持罪推進

日本のネオ軍国主義(安部自民党)
判決文:スウェーデンの翻訳家の漫画の児童ポルノ無罪
ポルノは性犯罪の抑止に効果あり
創作表現による児童ポルノを合法化すると、子供への性的虐待が低下する(米研究)
「10代のセックスや麻薬についてオランダから学ぶべき」と言うアメリカ人の記事に反響多数
東京都の少年非行の推移(13歳以下の刑法犯罪が急増)
東京都の強姦犯罪件数
神奈川県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
群馬県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた

奈良県も、児童ポルノ単純所持罪を導入した後に13歳以下の犯罪が増えた
携帯フィルタリングを開始したら13歳以下少年による強姦が急増
青少年条例を制定強化したら13歳以下の犯罪が急増した
韓国で1700種類くらいのまんがが 有害図書に指定されアニメ業界壊滅

韓国の表現規制と経済
台湾の表現規制
児童ポルノ規制法の単純所持罪は性犯罪を増す逆効果
児童ポルノ犯人は増えていなさそうです
京都府では児童ポルノ犯が増えていない
思春期の性の乱れの原因はインターネットでは無い

(TPPに加入すると表現規制が強化される)
憲法が保障する基本的人権は青少年も持つ
二次創作禁止令?ニコニコ/YouTube/薄い本/Twitter終了!!ACTAとは
何の前触れもなく、突然サイトを閉鎖され、さらには刑事罰さえ科される法案 ACTA
児童ポルノ規制法案関係リンク集
児童ポルノ規制法案の経緯
京都府では児童ポルノ犯が増えていない
奈良県も、児童ポルノ単純所持罪を導入した後に13歳以下の犯罪が増えた
児童ポルノ犯人は増えていなさそうです
インターネットで出会い系サイト+非出会い系サイトによる被害が増えているマスコミ報道も嘘でした
児童ポルノで自殺した夫への愛を全うするために自殺した妻 ハードディスク上から“児童ポルノ画像”が数枚
児童ポルノの単純所持罪は治安維持法に類似
児童ポルノ単純所持罪がえん罪を生むしくみと背景
児童ポルノ規制法の単純所持罪は性犯罪を増す逆効果
治安維持法とゲーム規制
児ポ法改悪「与党(自民・公明党)案」は表現物に対する治安維持法でした!
徹底検証「児童ポルノ禁止法改正案」の危うい中身
児童ポルノ規制推進で生じる、更なる「鑑定」の脅威と令状主義の危機
ポルノの流布と強姦犯罪件数には関係が無いことが科学的に証明されています
デンマークの科学研究により児童ポルノ漫画有害論が否定された
アニメやインターネットが少年非行(恐喝)を減少させたかも
思春期の性の乱れの原因はインターネットでは無い
創作物の影響性なんて無かった
児童ポルノ規制法の単純所持罪は性犯罪を増す逆効果
イギリスの強姦件数の推移と児童ポルノ規制
表現・コミュニケーションを規制すると犯罪が増えるという法則
携帯フィルタリングを開始したら13歳以下少年による強姦が急増
東京都の少年非行の推移(13歳以下の刑法犯罪が急増)
東京都で携帯電話フィルタリングを開始したら少年による強姦犯が3倍増
大阪府も携帯フィルタリングを開始したら性犯罪が増えた
神奈川県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
未成年による強姦は携帯インターネットに関係ない
群馬県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
青少年条例を制定強化したら13歳以下の犯罪が急増した
和歌山県も携帯フィルタリングを開始したら13歳以下少年非行が急増
広島県で携帯フィルタリングを義務化したら13歳以下の非行が増加
長野県で13歳以下少年非行が改善されつつある
台湾の表現規制

1 件のコメント:

  1. そもそも近年多くの先進国では義務教育の段階で何が性犯罪であるかを教え、被害に遭えばすぐ警察に届け出るよう教育するようになった。「成人男性女子児童に触れるだけで猥褻行為とみなす」等規制が厳しくなるにつれ勿論「犯罪」と見なされる行為も増えていく。

    スウェーデンも同様、表現規制は単なる性犯罪厳罰化の一環に過ぎず、そのたったひとつの規制があろうがなかろうが認知件数は増加する一方で当然である。グラフを見れば規制を境に増えているのではなく単に増加の途中に規制が入っているだけ。

    京都府の件では実際に京都府の平成26年までの資料を見たが、規制後の翌年だけたまたま前年に対し10人増加しただけでそれ以降は例年通り。

    なお携帯フィルタリングしたところで近年はスマホでウェブサイトがいくらでも閲覧できるので意味はないだろう。ちょうど日本でスマートフォンが普及し始めたのもグラフ上では13歳以下の強制わいせつが激増している2010年からで完全にスマホ普及と時期が一致。youtubeですらレイプをテーマとした映画がアップロードされている。

    はっきり言ってこの記事はデータを都合よく解釈しているだけ。出来が悪すぎる。

    返信削除