2015年3月7日土曜日

辺野古過剰警備、海保「沖縄2紙は誤報」在京メディアに異例説明

辺野古過剰警備、海保「沖縄2紙は誤報」在京メディアに異例説明
2015年2月21日

 海上保安庁が17~18日、
新基地建設が予定されている名護市辺野古沖の海上警備について、全国紙やテレビ各局など在京メディアに、
過剰警備を伝える沖縄タイムス、琉球新報の地元2紙の紙面を見せ「誤報」と指摘していたことが分かった。
「過剰」との批判が上がる海上警備報道が全国的に広がるのを避け、長官会見の直前に各社へ説明することで
開会中の国会などで警備に関する追及をかわし、「適切な対処」をアピールする狙いがあったとみられる。

 政府機関が一部報道を示し、報道各社に個別説明会を開くのは極めて異例。

 同庁政策評価広報室は「海上警備について一部報道機関から説明を求められたため」としている。
都内で開かれる毎月定例の長官会見の前日と当日午前、記者クラブ加盟社を対象にした。

 海上で抗議する市民への馬乗りや沖合放置などを伝える本紙1本と琉球新報4本の計5本の記事を見せた上、
地図を使って当時の状況を説明したという。
広報室は「なぜそういうことが起きたのか、地元紙には掲載されていない前後関係を示した」としている。

 これまで同様の説明は地元メディアにはなく、第11管区海上保安本部は「今後も予定していない」という。

 沖縄タイムス社は、海保が主張している「誤報」について指摘を受けたことはない。
記事は現場取材を根拠にしており、「誤報」との指摘は当たらないとしている。(城間陽介)

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