2015年3月4日水曜日

旅券返納 沖縄の悪夢 「渡航の自由なかった」

旅券返納 沖縄の悪夢 「渡航の自由なかった」
2015年3月4日

 憲法は渡航の自由を保障する。
一九七二年の日本復帰までの二十七年間、米軍統治下の「無憲法状態」に置かれた沖縄では、米軍ににらまれた人物の本土渡航が大幅に制限された。
 シリアの現地取材を計画したフリーカメラマン男性への旅券返納命令は、復帰前の沖縄を知る人たちにとっては悪夢の再来だ。権力側の恣意(しい)的な判断で「自由」が踏みにじられる。
 ジャーナリズムの喉元に突きつけられた匕首(あいくち)は、やがて一般市民にも向けられるのではないか。
 (篠ケ瀬祐司、林啓太)

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