2015年3月11日水曜日

辺野古沖、海保艇が男性に追突 抗議ボート排除中

辺野古沖、海保艇が男性に追突 抗議ボート排除中
2015年3月11日

 【辺野古問題取材班】
 米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設が進む名護市の大浦湾で10日、
建設に抗議しようと臨時制限区域を示すように設置された浮具(フロート)を越えた男性2人の乗ったゴムボートに、
後方から追走した海上保安庁の特殊警備救難艇「あるたいる」(約5トン)が衝突した。
 ボート後部に乗っていた男性に、「あるたいる」の船首が乗り上げた。
男性に大きなけがはなかったが、左肩の痛みを訴え
「つぶされると思った」
と恐怖を感じたという。

 男性らの乗ったボートはフロートを越えた後、キャンプ・シュワブのビーチと反対の方向へ直進した。
「あるたいる」はボートを追って進路を右に転じ、追突する形でぶつかって停止した。
男性らは海保のゴムボートによって確保され、午後1時ごろに解放された。
衝突時、周辺で海上作業は行われていなかった。

 第11管区海上保安本部は取材に対し「小型艇が後方から追尾したところ、距離が急激に近づいてきた。
停船させた後(ゴムボートの)乗船者から肩に接触したという申し出があった。
けがの有無や救急搬送について尋ねたが答えなかった。
外観上けがをしている状況は認められなかった」と説明した。
その上で「海上の安全確保、法令励行の観点から違法行為に対応した」と述べた。
海保として衝突の認識があるかについては言及を避けた。

 この日は、
制限区域内で抗議のために海に飛び込んだ女性に対して、海上保安官が肩を押さえ付けるような行為も見られ、
女性の顔が何度も海中に沈む様子もあった。
これに対し11管は
「安全確保のためにゴムボートに引き連れた。
頭を沈めた事実はない」
と話した。

 沖縄防衛局は同日、大浦湾で複数の作業船を使い油防止膜(オイルフェンス)を延ばす作業を行った。
シュワブのビーチ沖から辺野古崎方面まで、オイルフェンスやフロートが浮桟橋を含む沿岸部を大きく囲む形になっている。

 一方、シュワブゲート前では朝から市民らが工事関係車両の出入りを警戒した。

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