2015年2月7日土曜日

Copy:エキサイトによる記事削除(公開停止) - 言論統制に出た安倍晋三

エキサイトによる記事削除(公開停止) - 言論統制に出た安倍晋三

一昨日(2/3)、投稿した記事2本が読めないという苦情がTwに寄せられ、2日間、その対応に追われた。結果的に、ベンダーであるエキサイトが記事を一方的に削除(公開停止)していたため、この不具合が起きて読者の皆様にご迷惑とご心配をおかけした。
初めての事件だ。
その問題について、現在まで把握できているところを説明しないといけないが、その前に、ブログについて簡単に自己紹介をしたい。
1/20の事件の後、この2週間ほど、当ブログには桁違いの記録的なアクセスが寄せられていて、初めてブログを訪れておられる読者も多いと思われる。「世に倦む日日」を開設したのは2004年9月で、11年間ずっと記事を書き続けてきた。世間では全く無名の存在だが、自慢は「無事これ名馬」で、おそらく国内で当ブログ以上に長く活動を続けているブログは他にないだろう。現役の最長不倒が勲章だ。最近は更新が減った有名な「きっこのブログ」は、私より1年後の2005年の開始である。当初のエキサイトの仕様は、画像の保管容量が極端に小さく制限されていたため、何度も何度も引っ越しを余儀なくされた。当時は、記事に画像を添付する装丁スタイルは一般的ではなかった。原始時代である。2005年から2008年までの4年間、「世に倦む日日」には計4個のボリュームがある。その後、2009年1月からベンダーをFC2に切り換え、2011年3月までFC2版で更新を続けた。

また、2010年から有料版をリリースし、無料と有料の2本立てで配信活動を続けている。有料版はクローズドのサイトで設営されていて、クレジットカードやコンビニ決済で月額324円で購読していただく仕組みになっている。そのため、無料版に公開した記事の方は、「以下は有料です」の但し書きを付けて数日後に消去するようにしている。本来、持続性確保のための並立運用だったが、今回のように、ベンダーによって記事が突然削除される事態が頻発するリスクを想定すると、閲読環境保全の立場から、バックアップのツールとして有料版の活用も読者の皆様に積極的に推奨したい。2本立てで更新を続けてきた2011年3月、東日本大震災と福島原発事故の2ヶ月後だったが、FC2のブログに謎の障害が発生し、復旧も新規投稿もできなくなり、やむなく無料版を古巣のエキサイトに戻す始末になった。システムトラブルだという言い訳だったが、FC2は詳しい事情説明をせず、過去記事のリカバーもしなかった。第三者の圧力による政治的意図からの、故意の破壊ではないかという疑念は未だに残っている。結局、2008年までに4個、その後はFC2を含めて2個、有料版が1個と、「世に倦む日日」には合計7個のボリュームが存在する。引っ越しが多く、物理的個数が多く、系統が散在している異風なブログだ。いずれ一本に纏めたい。

 今回、記事が読めなくなっているという一報をいただいたのは、2/3の午前中のことだった。
Twで2、3件入っただろうか。
どこかで何かシステム障害が起きているのかなと軽く思ったのは、手元のPCでは記事が確認できたからで、特に異常が起きたとは思わなかった。
 エキサイトは、2/2の午前中に大きな事故を発生させていて、トップページが表示されない不具合があり、その復旧に時間がかかっていたこともあって、その影響かなと推断したのだ。
 ところが、午後になって、記事が読めないという訴えが続出し、どうやら単なる一般的で物理的な障害の余波ではなく、私の記事が特別に狙い撃ちされているのではないかという疑惑が徐々に浮上してきた。
 そこで、読者にお願いしてエキサイトに問い合わせしていただいたところ、
エキサイトから次のような回答が返ってきたことを教えていただいた。
「特定記事へアクセスをした際に『URLに該当するページが見つかりません』
と表示される場合は、
その後、何らかの理由で該当記事が非公開または削除されています。
非公開、削除された記事についてはエキサイトブログ上で参照いただくことができません。
ご了承ください。
今後ともエキサイトをよろしくお願いいたします。
※本件につきまして、ご不明な点がございましたら、このメールに返信をしてください。エキサイト株式会社 担当:金田」。

 ご協力をいただいた読者の皆様にあらためて感謝を申し上げたい。
このテンプレートの回答が、問い合わせをされた全員に同一文面で発信されている。
勇敢な読者の方が、この「返信」要請に応じて詳細を問い詰めたところ、
「経緯詳細につきましては弊社ではご案内いたしかねますがシステム上の不具合ではなく記事の状態に因るものですので何とぞ…
ブログ作成者より弊社窓口へ直接お問い合わせがあれば…
直接ご案内をさせていただきますのでブログ作成者の対応をお待ちください」
という応答がエキサイトから届いた。
2/4のことだ。
 エキサイト自身が、システムの障害ではなく記事を理由にした規制措置であることを認め、
さらに、その内容については、ブログの著者である私には教えてやるから直接問い合わせろと言っている。
 読者に対しては門前払いの対応をしている。
 この交信の事実がTwで暴露され、全ての事情がほぼ判明した。
 このエキサイトの対応について、最初に問題として言わなくてはいけないのは、
読者に対するアカウンタビリティの粗悪さだ。
 ブログのベンダーであり、ネットのプロバイダーであるエキサイトは、サイトにアクセスする閲読者こそがお客様ではないか。
 アクセス件数で商売している事業者ではないか。
 そのカスタマーが、ブログ閲読の不具合について尋ねているのに、この木で鼻をくくったような不誠実な回答はどうだろうか。

 この言い方はまるで、買ったビデオに不具合があるので東芝の窓口に電話したところ、故障の責任は中国の工場にあり、何が原因かは中国の工場が東芝本社に問い合わせした場合にのみ答えると、そうユーザーに返事しているのと同じだ。
 現時点で、エキサイトは記事のどこに問題があったかを説明しておらず、
どの記述や表現に対してどう判断したのかを具体的に示していない。
 そのため、記事を上げた私の立場からは、独断で不当に強制的に非公開にされ、ブログの読者を不愉快にさせ、迷惑を蒙らされたという被害だけだ。
 一部に、当該記事の湯川遥菜の画像について誰かからエキサイトに通報が入り、
それが原因での措置ではないかという憶測が出ているが、
真偽は明らかでなく、それが原因とは断定できない。
 画像についてはどれもマスコミで使用されていたもので、特別な素材ではなく、他のブログやサイトで普通に掲載されていたものと同じだ。
 今回のように、ブログのベンダーが、ブロガーの投稿記事を何かの理由で強制削除するという例はある。
また、それが市民社会のルールに照らして妥当性を持つ場合もあるだろう。
だが、記事に落ち度がなく、
公開後も特に何かコメント欄に瑕疵の指摘が寄せられた経緯もなく、
4日以上平常に読まれていたものが、
突然、ベンダー側の意向で削除され、
その理由も公に説明されないというのは、
ネット言論界の出来事としては異常だ。

 やはり、政治的な圧力がかかったのだろうと推測せざるを得ない。
 当ブログに嫌がらせの圧力をかけてやれと、通報の手口なのかどうかは不明だが、
事件になり騒動になることを承知の上で、
むしろ脅迫の効果を計画的に狙って、
誰かがエキサイトの上層部を動かしたのではないか。
 気になるのは、2/2の夜に上がったJ-CASTの記事で、
私の議論をデマだと罵っている件がある。
 周知のとおり、J-CASTは右翼系サイトで、
最近はこの人質殺害事件に関して安倍晋三を擁護する工作記事を捲き続けている。
 安倍晋三にとって都合の悪い情報は、すべてデマにしてしまいたいらしい。
 J-CASTとエキサイトは、今では古株となったIT企業で、ライブドアを加えて言わば「同期の桜」的なビジネスの繋がりがある。
どれも、小泉改革のときにネットベンチャーで羽ばたいたネオリベ族の面々だ。
電電開放(NTT民営化)時の、300bpsの音響カプラからPCの通信を始めた私から見れば、
彼らはほんの新参者の小僧だが、
「古株」という呼称を与えてよいほど日本のインターネットとその業界は歴史を刻んだ。
この業界はとても狭い。
どれも顔と人脈で繋がって生きている。
自民党のネット部隊も今はおそらく必死で、
人質殺害事件で真相を暴いたり、国民を真相への経路に導いて安倍晋三を危うくする情報を片っ端から潰していきたいのだろう。
 今週から巻き返しの言論弾圧が始まっている。

 その端的な例は、政府によるテレ朝(報ステ)への露骨な干渉と脅迫だ。
どうやら、週末を跨いで、安倍晋三の側がこの問題で本格的な反転攻勢に打って出てきた感があり、
報ステへの弾圧と私に対する脅しは、同じ政治的な文脈と系列のものと思っていいだろう。
 こんな末端の無名ブログに対してすら権力の魔手が及んできた。
ただちに想起するのは、9.11同時テロ後のブッシュ政権が断行した空前の言論弾圧であり、
あの言論の自由の国の米国で、愛国者法によって7000以上のブログが強制閉鎖に追い込まれた事実である。
 現在の安倍晋三の独裁権力なら、同じことを容赦なく遂行しておかしくない。
国会答弁の態度を見ていても、この政局を強行突破で押し切る思惑が見えていて、
それが成功した暁には、日本の言論の自由はさらに一段階レベルが下がっているだろう。
 昨日(2/4)、岸田文雄は、この人質殺害事件に関して特定秘密保護法の対象となる情報がありうるという認識を示した。
この一撃はきわめて意味が大きい。
ブログでずっと注意して観察しているところの、例の「政府関係者」に接触することができなくなるからだ。
この事件のキーパーソンであり、後藤健二に関する真相情報をリーク(情報操作)している外務官僚、この男に安倍晋三から厳重な口止めが入ったのであり、
誰か記者がこの官僚に接近し、ネタの提供を求めたときは、懲役10年を覚悟する必要に迫られるのだ。

安倍晋三が強烈な言論統制に出てきた。エキサイトの事件はその一端だ。

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