2015年2月17日火曜日

Copy:沖縄の翁長知事、辺野古の準備作業一部停止を指示

沖縄の翁長知事、辺野古の準備作業一部停止を指示
山岸一生、三輪さち子
2015年2月16日

 沖縄県の翁長雄志知事は16日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に向けた名護市辺野古での準備作業の一部を停止するよう、沖縄防衛局に指示した。従わない場合は、埋め立て工事に関連する許可を「取り消すことがある」とした。ただ、対象となる作業はすでに終わっているといい、今回の指示が準備作業に影響するかは不透明だ。

 翁長氏が停止を指示したのは、辺野古沿岸部の海底に大型のコンクリートブロックを沈める作業。ブロックは海上の立ち入り禁止区域を明示するフロート(浮き具)の重りで、移設反対派は「サンゴ礁を傷つけている」と反発している。

 指示の根拠は、仲井真弘多・前知事時代の昨年8月、県が出した岩礁破砕許可の中の規定で、「公益上の理由により(県が)指示する場合は従うこと」とある部分。翁長氏は16日、報道陣に、新たなブロック投入の停止や、設置したブロックを移動させないことなどを指示したと説明した。また、27日から県が、現地の海底を調査することも明らかにした。

 沖縄防衛局によると、1トン以上のブロックの投入を伴うフロートの設置作業は先週までに終わったといい、翁長氏が停止を指示した新たなブロック投入は予定されていない可能性が高い。中谷元・防衛相は16日、報道陣に「法律にのっとって進めている。粛々と引き続き作業を実施したい」と語り、昨年9月から中断しているボーリング調査を近く再開する考えに変わりがないことを強調した。

 辺野古移設阻止を掲げる翁長氏は先月、沖縄防衛局に海上作業の一時停止を求めたが、受け入れられておらず、辺野古移設反対派を中心に、より強い対応を求める声があがっていた。
(山岸一生、三輪さち子)

海保、船長の胸ぐらつかむ 市議視察船を一時拘束
2015年2月12日

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、12日に海上保安庁などに過剰な警備について抗議する名護市議会の議員ら6人が11日午前、船上から作業現場を事前視察した。議員たちが「暴力的で過剰な警備は許さない」と呼び掛けながら、臨時制限区域を示す油防止膜(オイルフェンス)内を航行していたところ、海上保安官が船を一時拘束した。

 議員たちは取材陣と同じ船に乗っていた。船が拘束される際、海上保安官が男性船長(29)のライフジャケットの胸ぐらをつかみ、緊迫した。船には定員の13人が乗っていたが3、4人の海上保安官が乗り込み、一時定員オーバーとなった。海保のゴムボートで船をオイルフェンス外にえい航した。同議会軍事基地等対策特別委員会の大城敬人(よしたみ)委員長は「暴力的な警備をしていることが分かった。明日の要請の場で抗議したい」と話した。

 午後にはオイルフェンス内でカヌーに乗って抗議していた市民3人が一時拘束された。

0 件のコメント:

コメントを投稿