2015年2月27日金曜日

翁長雄志知事が辺野古反対表明へ 政府高官「勝手にすればいい」

翁長雄志知事が辺野古反対表明へ 政府高官「勝手にすればいい」
2015年2月26日

 沖縄県の翁長(おなが)雄志(たけし)知事は26日の県議会で、6月23日の沖縄全戦没者追悼式で読み上げる平和宣言に、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対し、政府に県外移設を要求していく方針を盛り込む意向を表明した。

 例年、首相が参列する追悼式の場で沖縄の民意を示す狙いがあるとみられるが、政府・与党内からは見直しを求める声が上がっている。

 翁長知事は、平和宣言について、社民党県議の代表質問に「辺野古の新基地建設に反対し、普天間の県外移設を盛り込む方向で検討するとともに、平和を希求する県民の思いを県内外に発信していきたい」と明言。さらに「過酷な地上戦が行われた沖縄の経験に基づき、戦争体験を継承し、恒久平和の実現に取り組む」とも答弁した。

 政府・与党内では「普天間の早期返還」と「県外移設」という現状では両立し得ない主張をする翁長知事への不信感が根強いが、今回の発言はそれに拍車をかけた格好。政府高官は26日、記者団に、首相が予定どおり追悼式に出席するとの見通しを示した上で「沖縄県の式典なんだから勝手にすればいい」と突き放した。

 自民党の稲田朋美政調会長は26日の記者会見で、翁長知事の発言に関し「普天間飛行場の移設問題は沖縄県にとり重大な問題であると同時に、わが国の安全保障にもかかわる問題だ」と指摘。その上で平和宣言について「そういったさまざまな観点から検討、行動してほしい」と再考を求めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿